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平成18年4月15日



風評被害認定委員会会長 蝦名 武 殿



                      申立人 〇〇〇〇〇〇〇





公開による風評被害認定委員会開催の要望



 平成18年2月21日付で提出致しました別紙2において、貴委員会からの「申立人
は氏名が公表されない事を希望しますか、希望しませんか。」との質問に対して、「氏
名が公表されない事を希望します。」との回答を致しました。

 辞書によると、公表とは、「ひろく世間に発表すること」とあり、発表とは、「ひろ
く一般に知らせること」とあります。私としては、協議において、報道関係者や傍聴者
にあからさまに氏名を公表しない事を希望したものであり、協議を非公開で行う事まで
も希望したものではございませんでした。その質問が、風評被害認定委員会の協議を公
開にするか否かを審議するために必要なものである事を知らなかったために、回答によ
って、私の真意を十分にお伝えする事ができませんでした。

 代理人の報告によると、「委員が協議の最中、うかつに申立人の氏名を発言してしま
ったり、報道関係者がカメラで撮影する際に、申立人の氏名が記載された書類を映して
しまう」等の可能性を考慮し、「万全を期す」という観点から、協議の非公開が決めら
れたそうですが、それらは、「氏名の公表」ではなく「氏名の漏洩」に該当するのでは
ないかと思います。辞書によると、「漏洩」とは、「もれて他に知れること、また、も
らすこと」とあります。

 協議においては、申立人の氏名まで言わなくとも、「申立人」と言うだけで十分認識
されるのではないかと思います。仮に氏名が漏洩するような場面があったとしても、代
理人を通じて報道関係者に、申立て人の要望を尊重し、報道の際には十分配慮して下さ
るようお願いをしてもらうつもりです。

 氏名が公表されない事を希望する理由として、「風評被害認定委員会に申立てた行為
を、核燃反対運動に利用するために意図的に起こしたと、事実に反する事を吹聴する人
がおります。」と述べましたが、それは風評被害の事実内容が十分に伝わっていない事
が原因だと考えているからです。そのような誤解を解くためにも、また新たな誤解を招
かないためにも、風評被害認定委員会が原則に従って公開で行われる事を希望致しま
す。委員の皆様方が熱心に議論した結果、何らかの理由で氏名が漏洩したとしても、意
図的ではないそのような行為を責めるつもりはございません。むしろ協議内容が公開さ
れる事によって、委員会の運営に関する透明性が確保できるばかりではなく、私にとっ
ても、風評被害の事実内容が世間一般に正しく伝わる事により、事実に反する事を吹聴
する人が減る効果の方がより大きいのではないかと期待しております。そのような効果
に比べれば、その確率は相当低いと思われる氏名の漏洩は、ある程度容認しなければな
らないと考えております。

 委員会の運営に関する透明性確保の観点から公開を原則として委員会を運営して参ら
れた貴委員会が、氏名が漏洩する事無く、事実内容を公開で協議する事ができないかを
十分検討し、そして、そのような方向で次の風評被害認定委員会が開催される事を希望
致します。



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