日本の原子力政策は間違っている!

2006.7.11
 ビル・グロスは、アフリカの村で使える安価な太陽光システムを開発したいというの
が、根本にあります。
 太陽光で井戸の水をくむというところからのスタートだった気がします。

2006.7.8
 原発に関する情報を開示するだけでなく、原子力に関する政策決定の過程をしっかり
情報公開すること、そして何より国民にしっかり説明することが肝心です。
 六ヶ所村の再処理工場が何をやっているのか、それがどういう意味を持つのか、一億
二千万人のどれだけが知っているでしょうか。
 こういうやり方は絶対におかしいと思います。

2006.7.6
 ビル・グロスのサイトです。ちょっと見にくいけれど。
 www.energyinnovations.com
 太陽光発電に興味のある人はのぞいてみて下さい。

2006.7.4
 ビル・グロスという私の友人が、鏡をモーターで動かしながら太陽光を一点に集める
という太陽光発電システムを作りました。
 シリコンが少量で済むのでコストが安いし、モーターで鏡を動かすのは数ドルででき
るそうです。
 日本でこんな太陽光システムやっているところをどなたかご存じないですか。

2006.7.4
 プルトニウムの問題は、技術を確立しても外国に輸出することができないということ
です。
 再生可能エネルギーならば、海外に輸出して稼ぐこともできます。何に投資するかは
大事な問題です。
 GEでは、風力発電用のタービンの受注がたまって、一年以上待ちという状況だと聞
きました。
 19兆円をかけるならば、再処理工場よりもまず、再生可能エネルギーだと思いま
す。

2006.7.3 
 普通の原子力発電所はウランを燃やす。ウランを燃やすと使用済み核燃料が出る。こ
の使用済み核燃料を処分するのがワンススルー、つまりウランを一回燃やしてお終い、
という方法。 
 それに対して、使用済み核燃料を再処理して、プルトニウムを取り出すということを
日本はやっている。 
 プルトニウムは、もし高速増殖炉という技術が完成すれば、高速増殖炉の燃料として
燃やすことができる。高速増殖炉でプルトニウムを燃やすことができれば、投入した燃
料よりも出てくるプルトニウムの方が多いという夢の技術だ。 
 しかし、高速増殖炉は三十年前に三十年後の技術だと言われ、現在は、政府ですら2
050年以前に実用化するのは難しいと認めている。 
高速増殖炉の実験炉であるもんじゅは数年前に事故を起こし、停止しているのが今の日
本の現状だ。 
 プルトニウムを燃やすことができないのに、日本では、六ヶ所村に再処理工場を建て
てプルトニウムをとりだし始めている。 
 北朝鮮の5kg、10kgのプルトニウムで六カ国協議が開かれ、大騒ぎになってい
るが、日本が保有するプルトニウムは既に40トン、キロではなくてトン、にのぼ
る。 
 プルトニウムは核兵器の材料になりうるので、使用目的のはっきりしないプルトニウ
ムを保有することは国際的にも認められるものではない。 
 六ヶ所村の再処理工場は毎年8トンのプルトニウムを取り出す。 
 プルトニウムの処理に困って、プルサーマルなるインチキが今、国内で始められよう
としている。 
 プルサーマルとは、ウラン燃料にプルトニウムを混ぜてMOX燃料と呼ばれる燃料を
作り、それを普通の原子力発電所で燃やそうというもの。高速増殖炉と違って、燃やし
て終わりである。 
 ウラン燃料にプルトニウムを混ぜるのでウラン燃料が一割程度節約できるが、そのた
めにかかるコストは莫大なものになり、その費用でウランを買って貯蔵した方がまだ安
いぐらいだ。 
 本来、日本政府が目指していたのは高速増殖炉でプルトニウムを燃やすことだったの
だが、それが難しいのでプルサーマルなどというデタラメを考え出したのだ。 
 なぜそこまでしてプルトニウムの抽出をするかといえば、原子力発電所に付属してい
る使用済み核燃料の貯蔵プールが一杯になりつつあり、このままいけば近い将来、原子
力発電所の運転を止めなければならなくなるからだ。 
 原子力発電所の運転が止まれば、電力会社には多大な損害が発生する。 
 貯蔵プールの使用済み核燃料を六ヶ所にある貯蔵施設に移すことができれば、発電所
を止めなくて済む。しかし、六ヶ所の貯蔵施設に使用済み核燃料を移す条件は、再処理
工場を稼働すること。つまり青森県は、使用済み核燃料の捨て場にはなりたくないの
で、再処理のための一時貯蔵でなければ、使用済み核燃料を六ヶ所に移動することを認
めていない。 
 だから、原子力発電所の運転を止めないために、使用済み核燃料の貯蔵プールが一杯
にならないように、使用済み核燃料を六ヶ所の貯蔵施設に移動できるように、六ヶ所の
再処理工場を稼働させ、プルトニウムがどんどん増えようとしている。 
 この一連の動きにかかる莫大な費用は全て消費者の電力料金に上乗せされるし、意味
のないプルトニウムの保有は増えるし、核兵器の燃料になりうるプルトニウムはテロリ
ストに狙われるおそれが大きい。 
 そしてほとんどメディアがこの問題を取り上げることなく、国民の大多数がこの問題
に気がつくことなく、壊れた機関車が断崖に向かって突っ走るように日本の原子力政策
は自爆しようとしている。 
 ウランを燃やすのは良いが、プルトニウムを高速増殖炉もないのに燃やすのは間違っ
た政策だ! 
 あなたはいったいどう思いますか?


直前のページへ
直前のページへ