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抗 議 文

再処理工場について勉強する農業者の会           
哘清悦 会長  殿

 我々、六ケ所村の農業者有志は、「再処理工場について勉強する農業者の会」会長で
ある貴殿および同会の会員が、風評被害として、今回日木原燃鰍ヨ米の買い取りを申し
立て、またこれを「風評被害認定委員会」への申し立てた一連の行動に対し、我々の生
活が根底から破壊されかねないとの強い一念と憤りを感じるものであり、ここに、貴殿
の行動に対し強く抗議し、今後我々に損害が及ぶようなことがあれば必要な手段を講じ
ることも辞さないものであることを通知する。
 貴殿は、日本原燃鰍フ再処理工場がウラン試験に入る以前から、風評被害に関するざ
まざまな活動を行っており、今回も米の販売契約が解除されたとする農家の代理人とし
て、ことある毎にマスコミに登場し、我々が見聞きする限り、風評被害が起きているか
のような主張を繰り返している。
 しかしながら、そもそも、まだ、ウラシ試験も開始されていない段階の農作物を風評
被害の対象とし、また大きな事故も起こっていないなかで、貴殿のこれらの行動はあた
かも風評が広がっているような印象を社会に与え、結果として、青森県の農産物のイメ
ージを傷つけるものと受け取らざるを得ない。
 これまで我々は、貴殿が、青森県の農産物のイメージを傷つけるようなさまざまな活
動を行ってきたことを、強い不安感を持ちながらも黙視してきた。しかし、このまま貴
殿の行動を黙視すると、再処理工場に係る風評が発生していないにも係わらず、貴殿の
行動により、現実に青森県産の農産物に風評被害を引き起こしかねず、我々の生活が根
底から破壊されかねないと判断し、ここに、貴殿に対し、強<抗議するものである。
 今回の風評被害の申し立てに留まらず、一昨年の新聞によると、貴殿は、街頭アンケ
ートを実施したとされており、これは、我々の理解として、放射能に汚染されるなど不
安を煽るような情報を伝え、青森県産品のイメージは悪くなるという印象を与えたもの
と考えざるを得ない。結局、これでは、消費者に対し、わざわざ青森県の農産物を買う
なと言っているようなものであり、青森県の農業者の営みを妨害する行為と言わざるを
得ない。
 また、一昨年の新聞において、貴殿は「ウラン試験が姶まれぱ風評被害を届け出る。
風評被害の審査がどのように進むのか確認する為に千円や二千円でも申請したい」とも
述べている。我々、六ケ所村を含めた青森県の農業者が、審査方法の確認という貴殿個
人の目的達成のために、現実の風評被害の発生を心配しなければならないのかと、強い
憤りを感じるものである。
 これら貴殿の行動は、自ら風評被害を招き、地道に農業を行っている我々の生活基盤
を破壊する行為であり、決して容認できるものではない。我々は、貴殿が、今後、風評
被害に関して事実に反する情報や噂を多数の人に流布することにより、我々の生活上の
活動が妨害された場合、あるいは消費者が買い控え、私たちに損害が及ぶようなことが
あれば、貴殿に対し、必要な手段を講ずる予定であることを明らかにしておく。

以上、私たちは、ここに、貴殿に対し、強く抗議するものである。

平成18年3月7日 
                         六ケ所村の農業を守る会

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