平成30年 3月


道の駅しちのへ産直友の会の法人化は

哘清悦

 道の駅しちのへでは、3ヵ月間の出荷停止処分を受けた生産者

が出たことで混乱が起きている。

 平成26年にも、商品の値段は生産者が決めるべきだと問題提

起したが、事態はさらに悪化した。

 値決めについて話をしたことはあったか。


それも一つの方法。

知恵を借り評価される道の駅にしていきたい

町 長

 従来から市場価格を参考に、生産者が価格を決定することとし

ており、産直友の会の役員会で話し合い、会員に周知していると

いうことだが、ここからはみ出ている分もあったと聞いている。


哘清悦

 七戸町公の施設における指定管理者の指定の手続等に関する条

例の(業務報告の聴取等)第7条に、町長は、公の施設の管理の

適正を期するため、指定管理者に対し、その管理の業務及び経理

の状況に関し定期に又は必要に応じて臨時に報告を求め、実地に

調査し、又は必要な指示をすることができると定めているが、実

地に調査した結果は。


町 長

 今年に入って、七戸物産協会より出荷停止の報告を受け、聞き

取り調査を行った。出荷停止までの経緯や発送した文書の確認な

どを行い、早期解決に向けて取り組むように話をした。


哘清悦

 議員からの対応要請があってからでなければ動かない状況を改

善する必要がある。

 日頃の行政サービスに対する町民の不満や苦情を吸い上げる仕

組みづくりと、その周知を含めた広報広聴活動が不十分。

 それを改善し充実させる考えはあるか。


町 長

 意見を出すところがはっきりしないのであれば、広聴活動を充

実させなければと反省している。


哘清悦

@条例の解釈は、本社の所在地が町外の農業協同組合やスーパー

 等の株式会社も指定管理に申請できるとの認識でよいか。

A経営者のレベルアップを図るにはライバルの存在が必要。

 多数の法人が申請するための改善策は。


町 長

@その認識のとおり。

 募集要項の中で町内事業者に限定して募集していた。

Aそれも一つの手段だが、利益が全て町外に流れるので、慎重に

 判断しなければならない。


哘清悦

 道の駅とわだの株式会社産直とわだは、開駅した平成13年に

十和田市が主導して農家組織を任意団体として立ち上げ運営し、

平成15年に農事組合法人を設立し、平成21年に株式会社化し

ている。

 道の駅しちのへの生産者は、人数では2倍弱、売上は1・5倍

近くあり、道の駅の売上の約半分を占めるまでに成長した。

 生産者の意識を変えるために法人化は必要であり有効。

 直売施設の運営を任せられるような法人に育てる考えはあるか



町 長

 その考えはある。

 七彩館と花卉展示館を運営するには、当然、経営の才覚がなけ

ればならない。生産者の中から集めて法人化していくのも一つの

方法だと思う。

 平成31年4月からの指定管理となると、今年の12月議会で

は遅いかも知れない。

 あらあらのものを提示して検討を始めていくことになる。

 あまり棚を空けないという大きい課題があるが、いろいろな知

恵を借りながら、評価される道の駅にしていきたい。


哘清悦

@ネット販売の考えは。

A生産上の課題は、高齢化と後継者不足。

 その法人を就農希望者の受け入れ先の一つにしては。

B売上を伸ばすことも来場者を増やすことも可能。

 それを実現する考えは。


町 長

@ネット販売も当然検討して取り入れていかなければならない。

A高齢者で車を持たず道の駅まで来られない方にも生産してもら

 い、集荷しての販売も組み合わせていかなければならない。

 その法人や生産者が受け入れを担うと産直施設も十分活性化し

 ていく。

B七彩館の目的は、生産者の所得向上、交流人口の増、地域の活

 性化。七彩館は農水省の補助事業で建てた。その要件に沿って

 、七彩館と花卉展示館の指定管理の選定に当たっては、本当に

 意欲を持った新たな組織体を指定していきたい。