平成23年 9月


救急車の到着時間と病院搬送時間の遅れを改善するには

哘清悦

 天間林消防署があった平成4年度は現場到着に10分を超えた

割合が8%から平成22年度では24%にもなっています。

 病院への搬送時間は、平均搬送時間で比較すると16分も遅く

なっている。

 病院に着く前に死亡した件数も倍増しており、早い医療処置も

不可欠だが、七戸病院の受入が低下しており、逆に管外公立病院

への搬送が増加している。

 七戸町はドクターヘリが15分で到着する距離にあり、今後も

定住者や交流人口が増えると見込まれる新幹線駅周辺にヘリポー

トを整備することも効果的な改善策と考えるが、救急車の到着時

間と病院搬送時間の遅れを改善するための取り組み、また、七戸

病院の将来像と改革の進め方について併せて尋ねます。


救急医療体制を堅持

町 長

 中部上北広域事業組合が管轄する事項で、詳細について申し上

げられませんが、合併して中央消防署となり当然出動距離が伸び

たということもあります。

 救急車出動時には、搬送先の医師との連絡、救命措置、患者の

受入可能等の確認を行い出動しております。医師不足並びに受入

状況により十和田市をはじめ管外への搬送となっています。

 中部上北2町の中核的病院であり、救急医療体制を堅持する観

点から、安定的な経営運営は当然のことで、経営診断報告書をも

とに改善策が検討され、実行されています。


シルバーハウジングの建設計画は

哘清悦

 一人暮らしや老夫婦のみで暮らしている65歳以上の高齢者は

約2千人おり、安全で快適に暮らせるシルバーハウジングは、長

期総合計画で建設計画を検討することとなっているが、どのよう

に進めていくのか。


高齢者安心生活ゾーンの検討を進める

町 長

 高齢化が進展し、医療機関や公共施設、あるいは買い物の出来

る中心市街地に高齢者安心生活ゾーンの検討を進めます。

 民生児童委員、社会福祉協議会、社会生活課、健康福祉課の連

携を深め、高齢者台帳の整備、情報ネットワークを共有し、日頃

の見守り活動並びに災害発生時対応に万全を期します。


農協との役割分担と支援方法の考え方を問う

哘清悦

 農業の担い手対策や農産物の放射線測定は農協が実施すべきと

考えるが、広域合併により資本強化した農協との役割分担及び支

援方法についての考え方を問う。


農家支援は、事案ごとに協議し継続していく

町 長

 平成22年の広域合併により1町村・1農協の時代とはその枠

組みが大きく変わっている現状にあります。

 町の農業振興及び農家支援については、一つ一つの事案ごとに

両農協と協議調整をし、その支援の充実に努め、町と農協が同率

または同額の補助をしており、継続して支援体制を取っていきま

す。農協の経営自体に対する補助は一切おこなっていません。

 放射線測定に関しては、七戸町だけの検査結果を広域農協が利

用できないというジレンマはありますが、協調しながらやってい

きます。


就労・就職支援は

哘清悦

 人口減少は財政の悪化、少子化、産業の衰退など、あらゆる分

野に影響を及ぼしています。

 求職者、学卒者の就労・就職支援対策をどうするか。


若年層の就職促進に取り組む

町 長

 県内の雇用情勢は非常に悪化を続け、若年労働者の県外流出が

進んでおり、来春の高校卒業予定者の職業紹介状況も非常に厳し

い内容となっています。

 町としても、新規学卒者を初めとする若年層の就職促進、地元

企業への早期求人確保活動を展開していきます。


天間林地区への児童館設置の考えは

哘清悦

 現在、七戸地区に2ヵ所ある児童館が天間林地区にはなく、ア

ンケート結果でも「今後利用したいサービス」のトップに児童館

があがっている。天間林老人福祉センターは体育施設に囲まれて

おり、児童の活動拠点としては最高の場所であり、児童館として

併用できないか。


学童保育クラブで対応

町 長

 厚生労働省の承認が必要で、施設併用した場合の利用者は、最

大200人を超えることとなり、施設規模等から非常に難しく、

また、児童館設置に当たっては遊戯室、集会室、図書室等の施設

基準を満たす必要があります。

 天間林地区2ヵ所小学校施設内に学童保育クラブを開設してお

り、児童生徒の健全育成の観点から、利用希望状況を把握し関係

機関との連携を図り、さらに親の就労支援の観点から受入体制の

さらなる充実を図ります。